伊賀組紐 -ムスビ

一機多役の巧技職機 機械織りのムスビ

伊賀のムスビは三重県伊賀市上野の地のムスビ。
一、伊賀上野(文化産業)城「攻防策戦の城は滅ぶ時あるも、文化産業の城は人類生活のあらん限り不滅である。」の具現。
二、上野天満天神宮、伊賀上野城下の城郭鎮守に祀られた天照大御神の配。
糸伍は文化産業を伝承すべく、神の祀りとともに「伊賀組紐」をムスビ続けます。

綾竹源氏あやたけげんじ


特徴的な矢羽柄の丸源氏、平たく組んだ平源氏。この源氏が進化する綾竹独自配列美の嗜み。

綾竹双葉あやたけふたば


双葉のごとく配される線美の嗜み。暈し、線美配色美を愉しむ。

綾竹遠州三分紐あやたけえんしゅうさんぶひも

三分幅に色彩豊かなお洒落の嗜み。昼夜に無地、市松、縞、柄を愉しむ。

畝打四本線うねうちよんほんせん

伊賀組紐代表の高麗。畝打つ四本での嗜み。線と畝の格調を愉しむ。

畝打片筋片大和うねうちかたすじかたやまと


畝打つ線美とじゃず目大和の融合美。重厚な融美を愉しむ。

宝玉ほうぎょく


特徴的な組紐の耳。洒落た正装の嗜み。重厚でありながら、〆やすい。

角源氏かくげんじ


畝打つ四本線を角に仕上げた立体美。線と畝、浮き上がる立美を愉しむ。

組みの才知「トーション」

職人からの知恵「紋紙」を授かり受け誕生した機械は「トーション」

多種多様な組柄を具現する紋紙の知恵とともに、多彩な「暈し(ぼかし)」を具現する染色、糸伍専属染色工場技術の知恵が融合し、才知にたけた組み、染めの組紐を実現します。

【トーションの得手】
製紐機から伝承される巧技。
種種な組、色な暈しが綾を 成す巧の美しさ。
自社専属工場の染色による暈し彩色可能。
昼夜各各の組柄可能。

編みの鬼才「綾竹」

六十年もの職技歴を持つ職人との感情に呼応、誕生した機械は、糸伍独自の「綾竹」

職人と機械は傍えを成し、互いの対話は感情を生みます。この感情こそが、まさに鬼才を開花させ、これまでの糸と糸が組み重なる組紐とは一線を画した、機織りのごとく編まれる綾竹組紐を実現します。

【綾竹の得手】
緯経(たてよこ)織りが綾を成す線の美しさ。
綾なす線美それぞれに配色可能。
昼夜(ちゅうや)揃いの同柄可能。
同柄昼夜それぞれに異なる配色可能。

世界のムスビ

G7 外相会談の晩餐会において、糸伍製造の各担当国国旗をあしらった帯締めで飾る和装案内者が首脳陣をもてなし、また贈呈品においては、三重の心を込めた文箱が糸伍製造の冠(ゆるぎ)の組紐で封を成されました。

傾奇のムスビ

抜な身なりをするという、傾く(かぶく)の意。糸伍は、組紐として高貴織のごとく傾くムスビ、組紐の男帯(角帯)を具現しました。
このムスビは、その風合い、肌触り、柔軟さ、〆心地をもって、多くの国宝歌舞伎役者にご寵愛をいただいております。

神のムスビ

伊賀上野鎮守、天照大御神は、蚕を口に入れて 糸を引き出し、養蚕を創始したとされ、また、同一神 (妹神)の稚日女神は、機織りの神とされ、瀬織津姫(せおりつひめ)として知られます。
糸伍は、授かりし神聖浄化の絹糸と神織りの技術をムスビ、組紐組布を唯一の魁として具現しました。